2007年06月06日

『グーグーだって猫である(3)』

グーグーだって猫である (3)  

 大島弓子さんがお元気でいらっしゃるならそれだけで私は嬉しいです。


グーグー二巻でホームレスの男性から譲り受けた子猫
「タマ」はどんどん回復していきます。 
隔離部屋(仕事用のマンション)から解放され
グーグーたちのいるマンションへとやってくる。
そんな猫たちとの暮らしを綴ったエッセイマンガ。
こんもり葉っぱが繁った大きな木と空と鳥。
こもれび。
(大島さんの作品の印象的なシーンで何回も描かれていた)
またお目にかかれてうれしいです。

「子猫の人を信頼する心 人が好きな心が
少しも損なわれていなかった」
虐待などされてなかったと二巻には書かれていました。
子猫の成長を見守りながら
三ヶ月間、子猫を育てていたホームレスの男性に
思いを寄せる。いつか公園で会えて託された猫は
「素晴らしい猫(こ)です」と言えたらいいですね。

ヴィトンの猫キャリーケースはインパクト大ですわ
さすがだ、萩尾さん。
売りに出したマンションは大島さんのファンの方が
購入したそうです。その方の気持ちよ~くわかるな。
私も井の頭公園に行くと大島さんと猫ちゃんたちは
あそこに住んでいるのか~とマンションを眺めてました^^;

映画化されるそうです。

女優の小泉今日子(41)が「グーグーだって猫である」(犬童一心監督)で主演することが22日、映画会社アスミック・エースのラインアップ発表会で公表された。大島弓子さんの同名の人気コミックの実写映画化で、主人公の女性が失恋や病気になりながらも、それを取り巻く猫たちに癒やされて、成長していく心温まる物語。小川真司プロデューサーは「猫たちも主人公。一風変わった動物映画を撮りたい」と抱負を語った。(2007年3月23日06時01分  スポーツ報知)

…不安だ…
犬童一心監督の「ジョゼ」と「メゾン・ド・ヒミコ」は大好きです。
『赤すいか黄すいか』『金髪の草原』
そして『つるばらつるばら』を選んで映画にした時点で

どれだけ大島さんのファンか窺えます。
それでも心配。

実写化するならば木皿泉さんの脚本でお願いしたいです。
放送中の「セクシーボイスアンドロボ」の
脚本を担当している方です。
「野ブタ。をプロデュース」の脚本が大好きで
ドラマを毎週見てました。
(修二と彰が好きだったからでもある^^;)
「アポストロフィS」にメンソールが父親に
クラッカーを渡そうとして走って追いかける
エピソードがありました。
(かすりの詩がかぶさってきて、泣けました)
それに似ているシチュエーションが「野ブタ」にあって、
もしかして大島さんのファンかなと思ってました。
(「野ブタ」ではちゃんと渡せました)

やっぱりあたりだったみたいです 
「印象にのこっているドラマや映画や本を教えてください」
イベントでこう質問された木皿泉さんは
「向田邦子と大島弓子と高野文子と
和田夏斗(映画監督の市川崑の夫人であり脚本家)
特に大島弓子なくしては今のドラマの世界はないんじゃないか」
と答えたそうです。

木皿泉さんのシチュエーションのつくりかたやセリフからは
大島弓子さんの雰囲気を感じます。
「セクシーボイスアンドロボ」を観ると琴線に触れてしまって
もうボロ泣きで困りますわ

ラベル:大島弓子
posted by miyuco at 18:02| Comment(9) | TrackBack(1) | 大島弓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>大島弓子さんがお元気でいらっしゃるならそれだけで私は嬉しいです。

はい。スゥ。も同じ気持ちです[ラブラブハート]

ところで…
<セクシーボイスアンドロボ>木皿泉でしたか[目玉]
番宣で設定を知って興味は惹かれていたいたのですが未視聴[ショック!]
実は<野ブタ。をプロデュース>も見ていません[しょぼ~ん]
どうも連続ドラマは相当の気合が必要で<時効警察>すら[汗]
でも<すいか>が好きでアレは全話たのしみました[ぴかぴか]

大島弓子と高野文子…木皿泉はスゥ。やmiyucoサンと近い年代なのでしょうか[!]
(読んでいるのは女性の方かしら[!?]意外とsknysサンみたく男性の方だったりして[!!]それとも2人ともかな[チョキ])
          <セクシーボイスアンドロボ>これから見ても間に合いますかしら[テレビ]
Posted by おきざりスゥ。 at 2007年06月06日 21:38
木皿泉さん、インタビューに答えていたのは女性だったみたいです。
1957年生まれらしいので私より3つほど上かな。
ちなみに犬童一心監督は同級生になります。
この方も筋金入りの大島ファンですね。
『赤すいか黄すいか』『金髪の草原』『つるばらつるばら』
これを選ぶところからよくわかります。

<セクシーボイスアンドロボ>はあと二回で終了です^^;
浅丘ルリ子さんがかっこいいですよ[ラブラブハート]
私は<すいか>を見てないんです。
もったいないことしたなと思ってます(v_v。)
nice!とコメントありがとうございました♪
Posted by miyuco at 2007年06月07日 14:22
恥ずかしながら、グーグーシリーズ、今回初めて読みました。
注文したネット書店がバラバラになった関係で、最初に読んだのが、この第3巻。
(あっ! 猫は猫の姿のままなんだ!)
と今さらながら、当たり前のことにビックリした次第です。(^^;
タイトルになっている猫グーグーよりも、子猫のタマちゃんの話と、不動産売買の話がメインでしたが、お元気そうな大島さんのお姿に、私もホッとしました。
それにしても最後の尋常ならざる(いや、猫好きにとっては普通なの?)猫の数がちょっと心配。
猫の世話だけで一日が終わっちゃうんじゃないのでしょうか・・・?

映画化は・・・うーん、どうなんでしょうね。
私も不安の方が大きいです。

★ 私もスゥ。さんと同じく、「セクシーボイスアンドロボ」未見なのです。
そうですか、あと2回ですか! 火曜日夜10時! 忘れずに見ますぞ!
Posted by びっけ at 2007年06月10日 21:22
>びっけさん
街の書店でこの本を見つけるのは難しいですよね。
私は一巻で懲りてしまいまった[汗汗]
二巻には大島さんの闘病記が載っていて
読んでいてヒヤッとしました。
三原順さんがお亡くなりになったことを
ずいぶん後まで知らなくて、とてもショックだった事が
頭をよぎりました。
大島さん、お元気そうで本当によかった[!!]
「セクロボ」おもしろいですよ[テレビ]
nice!とコメントありがとうございました♪
Posted by miyuco at 2007年06月11日 18:19
miyucoさん、こんばんは。
自画像はセルフ・イメージの投影なので、
マンガ家の場合は必要以上に美化したり矮小化したりで、客体化が難しい。
マンガ家自身を主人公にしたマンガとなると更にハードルが高くなる。

ユーミンは手塚や石ノ森に次ぐ自画像キャラの傑作だと思います。
「さかさ食パン」「縦ジワ・ベートーベン」「ゲジゲジ眉毛」「鼻なし」
「モンペ」「みだれ靴下」‥‥。
でも「グーグー」版ユーミンはリアルに老け込んじゃったかな^^

単行本は未読ですが、マンション猫が増えると長嶺ヤス子や笙野頼子みたいに、
郊外の一戸建てに引っ越さざるを得なくなるかも。
初代「ユーミン」(1976)は、アンドロイド少女だったのね!
‥‥すっかり忘れていました^^;
Posted by sknys at 2007年06月15日 00:29
sknysさん、コメントありがとうございます。
そうそう「さかさ食パン」でしたよね!
萩尾望都さんの自画像もよくできていて
(目がバッテンのやつ)
本人の写真をあとで見て、さすがだなと思いました。
Posted by miyuco at 2007年06月15日 10:42
<桜時間>でしたね、最終話[ぴかぴか]
                              バテレンレンコントマトママックス[!]
Posted by おきざりスゥ。 at 2007年06月20日 01:12
「桜時間」でした[ラブラブハート]
泣けました[汗汗]
某巨大掲示板に「桜時間」だとすでに書かれていた。
さすがだ…
「すいか」の頃から木皿さんの脚本が
大島さんみたいと言われていたらしいので
ますます「すいか」が見たくなりました[テレビ]
TUTAYAで借りるかな…
Posted by miyuco at 2007年06月20日 11:34
こんにちは。ブログ「東京エキストラNOTES」運営人です。
スタッフのかたからのご依頼で、本日から『グーグーだって猫である』映画版の撮影のエキストラ募集告知を掲載しております。
http://yanaken.cocolog-nifty.com/extra/2007/08/post_8a87.html
 原作がお好きなかた、よろしければご参加ご検討ください。
Posted by YanaKen at 2007年08月25日 20:13
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Excerpt: ◇ グーグーだって猫である 3(角川書店 2007)大島 弓子 自画像には良くも悪くもセルフ・イメージが投影される。マンガ家の場合も必要以上に美化したり矮小化したりで、客体化が難しい。マンガ家..
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